【中学生必見!】~春の学習戦略~

春休みは進級前の総復習ができる重要な期間です。しかし、他の長期休みに比べて宿題が少ない、宿題がないという学校もあり、学習に対する気持ちも「春休み<夏休み・冬休み」という感じではないでしょうか。
しかし、「春休みは進級前の総復習ができる大切な時期」なので、学習計画を立てていない場合、何もしないまま新学期を迎えることになるかもしれません。

本記事では、【具体的な計画の立て方】・【科目別の学習法】・【学年別の学習法】をご紹介します。

具体的な計画の立て方

中学生が有意義に春休みを過ごすためには、学習計画が欠かせません。無計画のまま春休みを迎えてしまうと、「まったく勉強しないまま、いつの間にか新学年が始まってしまった」という状況になりかねません。
以下で「具体的な計画の立て方のポイント」を紹介します。

①学校の課題はできるだけ早く終わらせる

学校によっては春休み中に宿題が課されます。宿題の量や内容は学校によって異なりますが、できるだけ早く終わらせてしまいましょう。春休みの前半で終わらせるのが理想です。

②計画は復習をメインに!

基本的に春休み期間中は、学校の復習をメインに学習計画を立てるようにしてください。春休みは1つの学年の終わり。これまでの1年間で勉強した学習単元を総復習できる絶好のチャンスです。しかし短い春休みの期間のみで、1年間の学習内容をすべて復習するのは不可能です。「あれも、これもやろう」と広範囲に手を出すと、勉強が中途半端になり学習成果は上がりません。ポイントは「苦手な単元や分野を絞ること」。
もし、自分の苦手な単元や分野がわからない場合、これまでの定期テストや模擬試験の結果をふり返ってみてください。
詳細は、学年別勉強法に記載しています。

③「数学」と「英語」に力を入れる

主要5教科の中で優先的に取り組んでほしいのが、数学と英語の2つです。数学と英語は、積み重ねの教科といわれています。一つの学習単元がベースとなり、次の学習単元へ続いていくため、短期間で克服するのが困難な教科です。たとえば、テスト前に少し勉強しても、すぐに得点には結びつきません。そのため比較的時間に余裕のある春休み中は、数学と英語に特に力を入れることが大切です。英語は新出単語や熟語の意味を暗記するのもおすすめです。

【科目別】勉強法

ここでは、科目別の勉強法を紹介します。

英語は読解やリスニングの基本となる、「単語」と「文法の復習」に時間をかけてください。単語は英語の基本中の基本です。文法のルールを理解していても、英文の中に出てくる単語の意味がわからなければ、文章を正しく読むことはできません。これまでに習った「単語や熟語の意味と品詞」を合わせて確認しましょう。「書きながら、声に出す」という勉強すると、より頭の中に残りやすくなります。また、文法も大切です。単語の意味がわかっていても、文法を知らなければリーディングやリスニング、ライティングはできません。これまでに受けた定期テストや小テスト、模擬試験などをふり返り、理解できていない文法事項に集中して取り組んでください。英語の文章は「意味を考えながら声に出して読む」ことで、英語を英語のまま理解できる力も身につきます。

 

数学は実際に問題を解きながら、勉強を進めていくとより効果的です。自分が苦手とする単元や分野がわからない場合は、これまでに受けた定期テストや模擬試験で間違えた箇所を中心に学習しましょう。集中的に勉強するべきところがわかったら、教科者の例題や問題集に載っている基本問題などに取り組んでみます。後から何度も同じ問題にチャレンジできるように、問題を解く際は直接書き込まず必ずノートに解いてください。ポイントは、わからなかった問題や間違えた問題は、必ず2日~3日ほど時間をおいてから、もう一度同じ問題を解くことが大切です。

 

国語はさらに現代文・古文・漢文と、3つの分野にわけられます。現代文は漢字や文法といった知識を問われる問題と、小説や論説文などの読解力が問われる問題があります。漢字や文法などは勉強すればするほど得点に結びつくため、苦手な人は春休み中に既習範囲を復習に取り組みましょう。読解力は一日や二日では身につきませんが、春休み中に短めの文章で、読解問題に慣れておくと、問題文の読み方や問題の解き方のコツはつかめるようになるはずです。
国語の中でも苦手と感じる中学生が多い古文や漢文は、高校進学後も古文と漢文は出題され、中学校で習う内容が土台となるので、頻出単語の意味を完璧に暗記しましょう。また、古文の文法はそれほど難しくはないため、教科書や参考書を確認し、学校ワークの問題が解けるようになっていればOKです。漢文も読み方の基本ルールさえ理解すれば、十分に得点源となる分野なので、基礎知識を暗記し、問題演習で知識を使えるようにしておくことが大切です

 

理科は大きく化学・物理・生物・地学と、4つの分野にわかれています。一般的に高校入試では4つの分野からまんべんなく問題が出題されるため、すべての分野をバランス良く勉強することが欠かせません。同じ理科でも分野によって得意・不得意がある子どもがいます。特に知識の理解が求められる化学と物理は、苦手とする子どもが少なくありません。1つ1つの「原理・原則」を確認しながら、問題演習を行いましょう。また公式や法則をノートにまとめてみるのも良いでしょう。

 

社会で中心となるのは暗記です。ある程度時間を作って集中的に取り組めば、十分な成績アップが期待できます。教科書に載っている歴史上の人物や出来事、年代、地名、都道府県の場所、各地の特徴などを一つひとつ丁寧に覚えていきましょう。暗記は単純作業なので、集中力が続かないかもしれません。声に出したり、ノートに書いたりするなど、飽きずに勉強を続けられるような工夫が大切です。また、暗記を行ったとは、アウトプットの練習を行わなければ、点数に結びつかないので必ず「問題演習」に取り組むと効果があります。

【学年別】勉強法

最後は学年別のおすすめ勉強法を紹介します。

①新中学1年生

新中学1年生、つまり小学校を卒業してこれから新しく中学生になる子どもの場合、学校からの課題は基本的にありません。小学校を卒業したことで気が緩みがちですが、学習内容が難しくなる中学生活をスムーズに始めるためには、春休み中も勉強を続けることが大切です。小学校で習った学習項目の復習が中心です。特に算数が苦手である場合、算数にはしっかり時間を割いて取り組んでください。中学1年生の1学期で習う数学は、計算問題が中心です。これまでに勉強した四則計算や小数・分数計算などを復習すると効果的です。

新中学2年生

新中学2年生は主要5教科のうち、数学と英語を優先して復習します。数学は「文字式」「方程式」「比例・反比例」をメインにしてください。式の計算や文字式など、苦手とする単元や取りこぼしがある単元をピックアップして勉強しましょう。中学2年生の1学期の数学で習う項目に直接つながっているため、定期テスト対策にもなります。英語は「一般動詞とbe動詞の使い分け」・過去形(一般動詞+be動詞)」「過去進行形」を復習すると効果的です。

③新中学3年生

受験学年となる新中学3年生になると、苦手科目や苦手な単元が明確になってきます。子どもによっては部活動も本格的に忙しくなり、まとまった勉強時間も確保できなくなるため、春休み中に苦手科目や苦手な単元の克服を目指しましょう。特に数学は、「1次関数」を中心に、英語は「過去形の規則動詞・不規則動詞」「受動態」「現在完了」を中心に、基本的な問題から一つずつ確実に復習すると効果的です。
また、集中力がなくなってきたと感じたときには学習科目を変えることで、新鮮な気持ちで学習に取り組むことができます。

最後に・・・

本記事では、【具体的な計画の立て方】・【科目別の学習法】・【学年別の学習法】をご紹介いたしました。

春休みは、新学年に向けての準備をする期間です。ここでダラダラと過ごすのではなく、目的をもって学習に取り組むことが、新学年のスタートダッシュの大切なポイントです
「春休みは進級前の総復習ができる大切な時期」=「周りと差がつく時期」でもあります。
このチャンスである春休みをフル活用して、新学年のスタートダッシュにつなげてください

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